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弔電や電報の送り方とポイント (1)
~法要(新盆・初盆、お彼岸、年忌法要)を欠席する場合~

社団法人日本マナーOJTインストラクター協会 監修

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亡くなった方や祖先の霊を供養し、仏壇やお墓参りをするお盆やお彼岸の風習は、いつの時代になってもずっと受け継いでいきたい日本人の心。さらに年忌法要は、節目ごとに故人を偲ぶ心を寄せていく大切な行事です。そこで、お盆(新盆・初盆)やお彼岸、年忌法要の基本情報と出席・欠席の際のポイントをまとめました。マナーをわきまえたお付き合いのヒントとなれば幸いです。

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お盆(新盆・初盆)のしきたりと心づくし

お盆の由来と豆知識

日本古来の祭りと仏教行事が習合したお盆

お盆というとお墓参りのイメージが浮かぶように、先祖の霊を浄土から迎えて供養し、感謝をする行事として定着しています。古来日本には、旧暦の7月15日に一族で集い収穫物を先祖に捧げる先祖参りという行事がありました。そこにいつしか祖先を供養する仏教行事の盂蘭盆会(うらぼんえ)が習合され、今に伝わったといわれています。盂蘭盆会は、釈迦の弟子のひとりである目連が、地獄に落ちて飢餓に苦しむ亡き母を救うため、釈迦の教えにそって7代前までの先祖を供養したという故事にちなんでいます。このようにお盆は、祖先の霊に手を合わせると同時に、親孝行の意味合いも含めて家族の健康を願い感謝する機会でもあるといえます。

お盆期間は地域によって異なる

お盆は旧暦の7月15日を中心に行われてきました。13日は「盆の入り」といい、迎え火を焚いたり盆提灯などを置いて祖先の霊を迎えます。14日・15日は霊が生前住んでいた家で家族や子孫と共に過ごし、「盆の明け」の16日に送り火を焚いて霊を送り出します。現在でも地域によって旧暦で行う所もありますが、一般的には新暦の8月に行う所が多くなっています(東京を中心とした都市部では新暦の7月13日から16日に行う所もあります)。このようにお盆は、この世とあの世が交じり合う神秘的な行事です。お墓参りや仏壇に手を合わせることでご先祖さまを思う気持ちを表したいものです。

新盆・初盆では、特別なことをするの?

手厚い供養が行われる新盆・初盆

新盆(初盆)は、四十九日忌が明けてから初めて迎えるお盆のこと。お盆までに四十九日忌が過ぎていない場合は次の年のお盆が新盆となります。新盆は、亡くなった方の霊を初めて迎えるお盆なので、僧侶に新盆供養の読経をしていただくなど、手厚く行われる傾向があります。

新盆供養の読経には、寺院で合同で行われる法要に参加する場合と、僧侶に自宅でお経をあげていただく「棚経(たなきょう)」を行う場合があります。7月(8月)のお盆の時期は僧侶がとても忙しいので、14日・15日にこだわらず、日にちをずらして行われることも多くあります。

お盆と新盆・初盆は違う?

お盆の期間になると、家にご先祖さまを迎えるための盆棚(精霊棚)を設け、位牌を中心に霊供膳、供物などを飾り、盆提灯を灯す風習があります。新盆の場合も盆棚を設け、盆提灯は絵柄の入っていない白紋天(白提灯)を灯して霊を迎えますが、祀り方はいずれも宗派や地域によって異なります。盆の間はお墓にはだれもいないのでお墓参りをしないという考え方もありますが、提灯を持ってお盆にお墓に参り、祖霊をお迎えするという地域もあります。

新盆・初盆のマナーとおすすめ電報

金子(お金)・お供え物を持参する場合

近親者を招いて供養する新盆法要に出席する場合、金子(お金)と供物(線香、ロウソク、菓子、果物など)や供花を用意し仏壇にお供えします。

  • ・金子(お金)…黒白、黄白または双銀結び切りの不祝儀袋
  • ・品物…包み紙や箱に黒白、黄白の結び切り(水引)、のかけ紙(のしなし)をかける
  • ・表書き…金子(お金)は「御仏前」「御佛前」「御供物料」、品物は「御供」など

欠席する場合、新盆を後で知った場合は

やむを得ず欠席する場合は、早めに欠席の返事をして、法要の当日までに供物か金子(お金)をお届けする手配をします。金子(お金)は不祝儀袋に入れ、出席できないことのお詫びと追悼の言葉を述べた手紙と共に現金書留に入れて送るとよいでしょう。後で新盆のことを知った場合などは、お線香付き電報でお詫びの気持ちと追悼の意をお届けする方法もあります。メッセージと共にお届けする香り豊かなお線香は、故人を偲ぶあなたの気持ちをお相手に印象的に伝えます。

薫り高いお線香を添えて弔意を届けます。

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  • ※電報台紙料金以外に、ページ数に応じた電報(メッセージ)料が必要です。
  • ※電報(メッセージ)料には、消費税がかかります。
  • ※商品については、品切れまたは予告なく変更する場合がございますので、ご了承ください。

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彼岸の由来と初彼岸の心づくし

春と秋のお彼岸とは

3月の春分の日、9月の秋分の日を中日として前後3日間、合わせて7日間をお彼岸と言います。彼岸とは、仏教でいうところの煩悩に満ちた現世(此岸(しがん):こちら側)に対して、煩悩を解脱した悟りの世界、つまりあの世・極楽浄土の意味。太陽が真西に沈む春分と秋分の日が、現世と極楽浄土が近づく特別な時であると考えられるようになり、寺では彼岸会(ひがんえ)の法要が営まれます。お盆は祖先の霊を家に迎え家の中で祀るのに対し、春と秋の彼岸はもともと先祖のお祭りをする日だったことから、家族が揃ってお墓に参る日として定着していったようです。

初彼岸に金子(お金)と供物、メッセージを送る

四十九日の忌明け後、初めて迎えた彼岸には、金子(お金)と供物(線香、ロウソク、菓子、果物など)を用意します。ただし、お彼岸は家族がお墓参りに専念する期間なので、特に近しい間柄でなければ先方のご自宅に伺うことは控えるようにしましょう。金子(お金)と供物をご自宅にお届けしたり、故人を偲ぶメッセージを電報で送ったり、直接お墓にお参りするのも心づかいのひとつです。

  • ・金子(お金)…黒白、黄白または双銀結び切りの不祝儀袋
  • ・品物…包み紙や箱に黒白、黄白の結び切り(水引)、のかけ紙(のしなし)をかける
  • ・表書き…金子(お金)は「御仏前」「御佛前」「御供物料」、品物は「初彼岸御供」「御供」など

法要のお知らせを受け取ったら

忌日法要と年忌法要について

法要(法事)とは、死者の冥福を祈り、その霊をなぐさめるために忌日や命日に営む行事のこと。初七日から忌明けの四十九日までは7日ごとに忌日法要が営まれ、故人が仏となる百か日法要まで続きます。以降は年忌法要と呼ばれ、一周忌から百回忌まであります。最近は法要全般が簡略化される傾向にあり、忌日法要は初七日と四十九日の2回だけに省略するケースが多くなっています。年忌法要は一周忌と三回忌を行ったら、あとは身内だけで行うか三回忌で法要を切り上げるケースもあるようです。

主な忌日法要

・初七日法要(死後7日目)
最近は、式中初七日(告別式の後に続けて行う)や繰り上げ初七日(火葬場から戻った後に行う)ことが多い。

・七七日/四十九日法要(死後49日)
一般的にはこの日を忌明けとし、会食の席を設けて僧侶と参列者をも てなす。香典返しを送り、この日に納骨、埋骨をすることが多い。

・百か日法要(死後100日目)
故人が仏となった初めての供養。最近はごく内輪ですませるか行わないことが多い。

年忌法要

・一周忌法要(死後満1年)
寺や自宅を使い、近親者、知人を招いて盛大に行われる。供養の後は精進落としのために会食をすることが多い。

・三回忌(三周忌)法要(死後満2年)
一周忌の翌年、故人と特に関りが深かった人だけで行われることが多い。

以降、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十五回忌、二十七回忌は遺族だけで供養するのが一般的です。三十三回忌(死後32年) は、一般的には喪主最後の法要とされ、これをもって弔い上げ(満願)となります。五十回忌以降は遠忌とよばれ、三十三回忌ができなかった場合には、ここで弔い上げをして区切り(年忌止め)とする場合が多いです。遠忌は50年ごとに行われますが、百五十回遠忌までが一般的です。

法要に出席するときの決まりごと

服装の決まりごと

一周忌までは正式な喪服を着用しましょう。その後は、男性ならダークスーツ、女性なら落ち着いた平服や略式喪服でも構わないとされていますが、伺う前に施主に服装を確認しておきましょう。なお、派手なアクセサリーや化粧は避けましょう。

時間を厳守し、会食まで参加を

参加者一同が揃ったところで施主の挨拶が始まるため、時間に遅れることなく伺い、途中で退席するなどの失礼がないように心がけます。法要が済んだあとの会食は、せっかくご用意してくださったものなので、断らずにいただくのがマナーです。

金子(お金)を持参するときは

直接仏壇に供えるのではなく、施主に直接差し出すものといわれています。

  • ・金子(お金)…黒白、黄白または双銀結び切りの不祝儀袋
  • ・表書き…「御仏前」「御佛前」「御香料」など

法要を欠席するときのマナーとおすすめ電報

やむを得ず欠席する場合は、施主側の準備の都合に配慮して、早めに欠席の返事をして、法要の当日までに供物か金子(お金)をお届けする手配をします。金子(お金)は不祝儀袋に入れ、出席できないことのお詫びと追悼の言葉を述べた手紙と共に現金書留に入れて送るとよいでしょう。またはお線香付きの電報をお届けする方法もあります。故人への礼を逸することへのお詫びの気持ちをお線香と共にお届けすることで、施主さまとご家族の印象に残ることでしょう。

法要やお盆などの法事、月命日のご挨拶にも。

プリザーブドフラワー「祈り」<線香(哀星)付き>※一部造花等使用
電報台紙料金:19,800円(税込)+電報(メッセージ)料

  • ※電報台紙料金以外に、ページ数に応じた電報(メッセージ)料が必要です。
  • ※電報(メッセージ)料には、消費税がかかります。
  • ※本商品のアレンジには、プリザーブドフラワー(加工した生花)と造花等を使用しております。
  • ※プリザーブドフラワー(加工した生花)は自然の花を使用しておりますので写真と若干違う場合がございます。予めご了承ください。
  • ※商品については、品切れまたは予告なく変更する場合がございますので、ご了承ください。

厳かな雰囲気の紫色のバラを中心にアレンジしたプリザーブドフラワーです。コンパクトな本体の引き出し部分に、お手持ちのお線香やろうそくなどを収納することができます。日本香堂製の3種のお線香を添えてお届けします。(白檀、白梅、ラベンダーの香り)

新盆・初盆やお彼岸、法要に「電報」を送る

冠婚葬祭では、マナーをわきまえた上での気持ちを込めたふるまいやお付き合いを心がけたいもの。ことに葬儀や弔事、法要ごとに関しては、喪主や施主となるお相手のお気持ちを察し、状況に配慮した対応が求められます。いち早くお言葉をかけたいときも、遠方でお会いできない気持ちを形にして届けたいときも、お相手に配慮しながら思いを伝えることができる「電報」がお役に立ちます。

・午後2時までのお申込み完了で、全国※1に当日配達

  • ※1 一部エリア及び年末年始(12/31~1/3)は配達員による配達はできません。
  • ※1 配達エリアが限定された商品もあります。

・インターネットなら24時間お申し込みOK! ※2

  • ※2 1ヶ月前からお申込みが可能です。
  • ※2 受付後、電報の発信を取り消す場合は発信取消料(1通ごとに330円(税込))がかかります。

・電話でのお申込しみなら、電報専門オペレーターに相談できて安心

・たくさんの文例から送るお相手に合わせて選べ、手軽に送れる

・プリザーブドフラワー(一部造花等使用)やお線香付きの電報台紙をご用意

▼弔電についてはこちらの記事でもご紹介しています。

弔電(ちょうでん)の送り方 | 弔電の仕組み・申込み方法・マナーをわかりやすく解説!

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NTT西日本の電報申込みについて

電報のお申込みならNTT西日本。午後7時までのお申込み完了で、当日中に全国へ電報をお届けします。

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