冠婚葬祭マナー集
結婚式(祝福する側)
- ※社団法人日本マナーOJTインストラクター協会 監修
招待状が届いたら
結婚式に招かれるのは光栄なこと。招待状が届いたら、電話だけですますのではなく、招待状に添えられたはがきを1週間以内に返信します。
返信用はがきの書き方は下の図のとおりです。欠席の場合は理由とお詫びを書きますが、弔事や病気による場合は、お祝いごとに水をささないためにも「やむを得ない事情で」といった表現にとどめておきます。
返信はがきの書き方 | 出席の場合 | 欠席の場合 |
---|---|---|
宛て名の「行」を二本線で消して「様」に書き直す | 御出席の「御」を消し、「出席」を丸で囲む。
その下に「ご結婚おめでとうございます」「喜んで出席させていただきます」などのメッセージを書く。 「御欠席」、御住所の「御」と御芳名の「御芳」を消す。 |
御欠席の「御」を消し、「欠席」を丸で囲む。その下の方に「ご結婚おめでとうございます」「当日はあいにくやむをえない用事がございますので残念ですが欠席させていただきます」「お幸せをお祈りしております」などとメッセージを書く。「御出席」、御住所の「御」と御芳名の「御芳」を消す。 |
「出席」と返事したにもかかわらず、欠席しなければならなくなったときはすぐに電話を入れましょう。この場合、勝手に代理人を立てるのではなく、判断は先方に任せます。
なお、欠席の場合、披露宴会場に祝電を打ち、祝う気持ちを伝えましょう。
結婚祝いの贈り方
ご祝儀において縁起がいいとされるのは、1万円、3万円、5万円、7万円など、お札の枚数が奇数になる金額です。奇数は、「割り切れない」ということで結婚祝いに適しています。お札の枚数が偶数になることや、「苦・死・ろくでなし」をあらわす「9・4・6」は避けたほうがよいでしょう。ただし、8は「末広がり」で縁起がよいので、ご祝儀の金額に適しています。また、お祝いごとですから、ご祝儀には必ず新札を用意しましょう。
なお、会費制の場合、ご祝儀は不要です。品物で贈る場合は、遅くとも挙式の1週間前までには届けるのがマナー。品物を式場へ持って行くのはタブーです。ただしお金と品物にする場合、お金をご祝儀として当日持参するのはOKです。
結婚式や披露宴に出席しない場合のご祝儀は、職場の同僚で3千円か5千円か1万円、知人・友人なら5千円か1万円が相場。
親しい間柄なら先方の意向を聞いて新生活に必要なものをプレゼントすると良いでしょう。
招待されたときの服装
新郎新婦をともに祝う気持ちを服装で表し、失礼かつ華美になり過ぎないようにすることが大切です。
女性の場合、洋装なら花嫁の色である純白や仏事を思わせる黒一色の服、胸元や背中が大きく開いた服、奇抜だったり個性的過ぎる服は避けましょう。昼間の披露宴では上品なスーツやワンピースを。ラメなど光りものは避け、アクセサリーはあまり光らないパールなどを身につけます。夜の披露宴では光沢のある素材のドレスや光るアクセサリーもOK。適度に腕や肩、背中を出してもかまいません。和装の場合は、新郎新婦の親類なら黒留袖や色留袖を。友人・知人ならミス・ミセスともに、昼夜を問わず着られる訪問着が便利です。
男性の装いは、黒の礼服に白い慶事用ネクタイが一般的です。
結婚祝いの電報
お祝い電報は、披露宴に欠席した場合や仕事との関係等で送ります。前日までに披露宴会場宛に届くよう手配しておきましょう。
NTT西日本の文例 | |
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共通 |
【文例番号:1253】 |
新郎新婦へ |
【文例番号:P0152】 |
参列できない場合 |
【文例番号:1118】 |
- ※掲載している内容は一般的な冠婚葬祭マナーの一例です。地域等によっては内容が異なる場合がございますのであらかじめご了承ください。