弔電

「香典辞退」の連絡があった場合の対処法。香典の代わりとなる弔意の伝え方やマナー

社団法人日本マナーOJTインストラクター協会 監修

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突然の訃報連絡とともに香典辞退を伝えられた場合、本当に持参しなくてもよいのか、代わりに弔意を伝える方法がないかと悩んでしまう方も多いでしょう。また家族葬の場合は基本的に参列できるのは親族のみ、それ以外の方に訃報を知らせるのは葬儀の終了後という場合もあり、参列ができないこともあります。それでもやはり、親しい方やお世話になった方の訃報に接した際は、哀悼の意を示したいものです。

家族葬で執り行うことや香典辞退を伝えられた場合、マナーに沿った対応方法を知ることで、故人やご遺族の意向に寄り添う形で弔意を伝えることができます。そんなとき、すぐに気持ちを届けることができる「弔電」についてもご紹介します。

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香典(香奠)とは?

香典(香奠)とは、主に仏式の葬儀でお花や線香の代わりに故人の霊前に供える金品のことをさします。「香」は「お香」、「奠」は「供え物」という意味があります。「奠」は常用漢字ではないので、「典」で代用しています。また、香典は香料と呼ぶこともあります。

香典は香典袋に入れ、通夜あるいは葬儀の際に受付で渡すのが一般的です。参列できない場合は後日ご遺族に手渡しするか、葬儀の2~3日後から1週間を目安に現金書留で送ります。

香典返しは、香典に対するお礼と忌明けの報告を兼ねて品物を贈ることを言い、忌明けの法要後1ヶ月以内に香典の1/3~半分程度の金額の品物を贈ります。当日返しといい、通夜や葬儀の当日に全ての方に同じ品物を渡す場合もあります。

香典辞退とは?

香典辞退とは、通夜や葬儀、またその前後も香典を辞退する、つまり受け取りませんということです。
一般的な葬儀では香典を受け取りますが、弔問客に負担をかけたくない、身内のみで静かに故人を送りたいという理由から香典を辞退されることが多いようです。ご遺族は葬儀後も法要や様々な手続き、お墓の手配など忙しく、悲しみの中で香典返しまで手が回らないという理由から辞退されることもあります。
また、事務や税務処理上の負担を軽減するために香典を辞退する社葬もあります。

香典辞退はいつ・どのように連絡がある?

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[葬儀前]葬儀の案内状や訃報連絡にて「香典辞退」が伝えられるケース

通常、参列者は葬儀に香典を持参するので、葬儀の前に伝えるのが一般的です。電話や口頭、メールなどによる訃報連絡の際や、葬儀の案内状などで香典辞退が伝えられます。

[葬儀当日]受付で「香典辞退」が伝えられるケース

基本的には事前に伝えられますが、当日に改めて受付で伝えられたり、葬儀会場に香典辞退を記した看板が設置されていることもあります。

[葬儀後]訃報連絡と同時に「香典辞退」が伝えられるケース

家族葬の場合、事前に葬儀の案内をするのは親族やごく近しい人のみということもあります。その場合、参列者以外の方には、葬儀後に故人の逝去と家族葬にて葬儀を行ったという報告と同時に、香典辞退が伝えられます。

香典辞退の場合の対応方法 ~供花・供物・参列も辞退の場合も~

香典辞退の伝え方の一例と対応の仕方

一口に香典辞退と言っても、様々な伝え方があります。また、香典だけを辞退する場合と、供花や供物を含めてすべて辞退する場合がありますので、案内状やメールの文面をしっかり確認する必要があります。下記の表現はあくまでも一例なので、判断に迷った場合は葬儀場の担当者かご遺族に問い合わせてもかまいません。

「御香典は辞退させていただきます」

先方の意向を尊重し、香典は控えるのがマナー。また、香典の代わりに供物や供花を贈る場合も、念のためご遺族に確認した方がよいでしょう。

「ご厚意辞退申しあげます」

香典、供花、供物の全てを辞退するという意味です。「御香典、供花、御供物などお気遣いは辞退させていただきます」など、はっきり伝えられることもあります。この場合は香典を持参せずに参列し、参列できない場合も香典や供物、供花は贈りません。

「供花・供物の儀はご辞退申しあげます」

「香典」以外の「供花」「供物」はお断りしますという意味です。この場合は参列して香典を渡すか、参列できない場合は後ほど渡します。

香典・供花・供物辞退に加え参列も出来ない場合

家族葬をはじめ、さまざまな事情で参列できない、また香典や供花、供物も辞退されたときは、後日弔問するか、弔電を送りましょう。弔問も辞退された場合は(「弔電辞退」と明記されていない限りは)、弔電のみでかまいません。

香典や参列の代わりに「弔電」を

香典辞退や供物や供花を辞退されたり、家族葬や個人的な都合で葬儀に参列ができない場合は、弔電がおすすめです。フォーマルなシーンで使われる電報ならば、きちんと弔意を伝えられます。

▼弔電についてはこちらの記事でもご紹介しています。
弔電(ちょうでん)の送り方 | 弔電の仕組み・申込み方法・マナーをわかりやすく解説!

香典辞退や参列が出来ない場合に おすすめの弔電台紙

プリザーブドフラワー「祈り」<線香(哀星)付き>※一部造花等使用

厳かな雰囲気の紫色のバラを中心にアレンジしたプリザーブドフラワーです。コンパクトな本体の引き出し部分に、お手持ちのお線香やろうそくなどを収納することができます。日本香堂製の3種のお線香を添えてお届けします。(白檀、白梅、ラベンダーの香り)

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希少価値の高い香木、伽羅(きゃら)をふんだんに使用した高級お線香(日本香堂製)付き電報です。

電報台紙料金:17,600円(税込)+電報(メッセージ)料

  • ※電報台紙料金以外に、ページ数に応じた電報(メッセージ)料が必要です。
  • ※電報(メッセージ)料には、消費税がかかります。
  • ※本商品のアレンジには、プリザーブドフラワー(加工した生花)と造花等を使用しております。
  • ※プリザーブドフラワー(加工した生花)は自然の花を使用しておりますので写真と若干違う場合がございます。予めご了承ください。
  • ※商品については、品切れまたは予告なく変更する場合がございますので、ご了承ください。

刺しゅう「永菊」(えいぎく)

香典とともに供物や供花も辞退されている場合は、菊の花をあしらった台紙で哀悼の気持ちを伝えてはいかがでしょうか。

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台紙の中央に、洗練された美しい小菊の刺しゅうを施し、周りに銀色の箔をあしらった上品な台紙です。

電報台紙料金:2,420円(税込)+電報(メッセージ)料

  • ※電報台紙料金以外に、ページ数に応じた電報(メッセージ)料が必要です。
  • ※電報(メッセージ)料には、消費税がかかります。
  • ※商品については、品切れまたは予告なく変更する場合がございますので、ご了承ください。

その他 おすすめの弔電台紙
お悔やみ文例一覧お悔やみ文例一覧

弔いは、故人やご遺族の想いを尊重して

終活という言葉が広く知られるようになり、生前から自身の葬儀について決めておかれる方もいらっしゃいます。また、家族だけで静かに故人を送りたいというご遺族の想いから、家族葬も増える傾向にあります。
ご遺族の気遣いや負担を減らすという意味でも、香典辞退と伝えられた場合は香典を渡さず、故人やご遺族の意向を尊重して弔意を示しましょう。

「香典辞退」についてよくある質問

Q. 家族葬で香典辞退と言われた場合は?
A. 親族に限っては例外として受け取る場合もあるので、どうしても渡したい場合は事前にご遺族に確認しましょう。渡す際も受付では渡さず、控室などでご遺族に直接渡します。
Q. 香典辞退の理由は?
A. 弔問客に負担をかけたくない、身内のみで静かに故人を送りたいという理由から香典を辞退されることが多いようです。葬儀後も法要や様々な手続き、お墓の手配など忙しく、悲しみの中で香典返しまで手が回らないという理由から辞退されることもあります。事務や税務処理上の負担を軽減するために香典を辞退する社葬もあります。
Q. 香典や供花、供物に加え、弔問も弔電も辞退された場合は?
A. 先方の意向に従うのがマナー。静かに過ごす時間が、ご遺族にとっては慰めになることもあります。

▼弔電についてはこちらの記事でもご紹介しています。

弔電(ちょうでん)の送り方 | 弔電の仕組み・申込み方法・マナーをわかりやすく解説!

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